高校時代に好きだった女の子はピアニストを目指していた。中学生の頃にどこかのコンクールで賞を取ったことがあるそうで、放課後も音楽室でピアノの練習をしていた。僕もブラスバント部でトランペットをやっていて、一人黙々とピアノを弾いている彼女の姿は深く印象に残っていた。
ピアノはもちろんいかにうまく演奏ができるかである。ただし、プロのピアニストはここに外見の要素も関わってくる。ドブスチビが「エリーゼのために」とかを弾いても、全然似合わない。その点、彼女はピアニストになるべくしてなった存在だった。
特に印象的だったのは、あの白魚のような細くて長い指だ。あの指でピアノを奏でるようにクリトリスから膣口、アナルへと這い渡らせてオナニーをしている姿を想像すると、いたずらに興奮した。ピアノのコンクールではなくて、女性のオナニーコンクールがあれば、あの指の美しさで金メダルを取れるのではないか、と思ったものだ。
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あれから8年が経った。彼女のことも忘れかけていたある日、僕は利用しているデリヘルのメンバーの中に彼女を見つけた。手で顔は覆っていたが、その指はまさしく彼女だった。逆に顔だけ見ても覚えていなかっただろう。早速、僕は彼女を指名した。
生で見た彼女はちょっと老けたものの明らかにあの日ピアニストを目指していた女の子そのものだった。ただし、彼女は僕のことは全然覚えていない感じだった。なぜピアニストではなくデリヘル嬢をやっているのかはわからない。
彼女は挨拶もそぞろにさっそく僕を脱がそうとしたが、それは制止した。彼女のきれいな指先を僕の汚いチンコで汚したくはなかった。僕が彼女を指名したのは、高校時代の妄想である女性のオナニーコンクール金メダリストのオナニーを生で見たかったからに他ならない。「別料金になりますけどいいですか?」と言う彼女の言葉に頷き、僕は8年越しに夢を叶えた。彼女の黒ずんだグロマンを真っ白な指がなぞっていく。それだけで、僕はもう満足だった。
「ピアニストでは食べていけないんで、デリヘルのバイトしてるんですよ」と言う彼女の言葉に、僕はクリトリスではなくてピアノの鍵盤を撥ねる彼女の指先をいつか見てみたいと思った。
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月別アーカイブ: 2019年7月
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